病棟案内
第1病棟
- 男女混合急性期閉鎖病棟
- 病床数50床
精神科救急、応急入院の受け入れを含めて、年間約300人の方が入院されます。クリティカルパスを導入し、3か月以内(急性期・回復期・退院準備期)の退院を目指して他部門との連携を図りながら治療・看護を行っています。回復期には、SST(社会生活技能訓練)、心理教育、作業療法等のリハビリテーションを実践するとともに、家族教室を開催して、困っていることや、不安に思っていることを出し合える場を設けています。週に一度、多職種が集まり治療や処置など、個々の患者さんに適切に提供されているかどうか検討し、また、ローカス(LOCUS:精神疾患及び依存症の為のケアレベル活用システム)
を導入して、処遇の検討・決定に役立てています。心のケアを通じて
集中的かつ安全な入院生活サポートを行い、早期に社会生活、在宅生活ができるよう後押しさせていただくことが当病棟の使命です。
第2病棟
- 男女混合慢性期閉鎖病棟
- 病床数50床
急性期を脱した患者さんが、社会復帰に向けて療養できる環境を提供しています。病棟では、季節ごとの飾り付けや中庭を使用したレクリエーションを行うなど、患者さんの気分転換や健康的な側面への援助を大切にしています。また、SSTやコミュニティ・ミーティング(患者さんと医療者みんなで病棟の治療環境について話し合う場)を通して、日常生活社会生活について、患者さんと一緒に考えることに重点を置いて取り組むとともに、患者さんに寄り添った看護を行っています。
第5病棟
- 男女混合身体合併症開放病棟
- 病床数48床
結核病床4床を有する身体合併症のある患者さんが療養されている開放病棟です。主な合併症には、糖尿病、高血圧、脳血管障害後遺症などがあり、精神科看護技術以外にも基礎的な看護技術が必要な病棟です。閉鎖病棟と連携を密にして、急性期を脱した患者さんや休養目的の短期入院患者さんも受け入れています。また、入院生活が慢性化しないように、気分転換や季節感が得られるようレクリエーションを毎月企画しており、患者さんに自主性の尊重と生活指導に重点を置き、作業療法や生活療法を実践しています。障害を抱えながら地域で安心した生活ができるよう、スタッフ全員が一丸となって看護をしています。
第6病棟
- 男女混合慢性期開放病棟及び児童・思春期専門病床
- 病床数50床(うち児童・思春期専門病床 14床)
第6病棟は社会復帰・退院促進に力を入れている慢性期開放病棟です。長期入院の患者さんの地域生活に向けてTSTという退院準備プログラムの実施や社会生活技能の回復を図ることを目的としたSSTを実施しています。病棟の特徴でもあるTSTは、患者さん自身に疾患について勉強していただき、服用・金銭管理、施設見学などをしています。実際にTSTを通して退院していった長期入院の患者さんもみえます。患者さんのQOLの向上と笑顔が見られることに喜びを感じながら、日々の関わりを大切にしています。また、平成24年7月からは児童・思春期の方を対象とした病床を開設しました。その病床では、短期間の入院を中心と考え医療、教育、家族支援などを行っています。