病院のご案内このページを印刷する - 病院のご案内

院長就任挨拶

院長 田中 聡

田中院長

このたび院長に就任いたしました田中聡と申します。

 

当院は第二次大戦の後まもなく発足した結核療養所「日本医療団志段味荘」に端を発します。 精神科専門の療養所に転換した1969 年は、奇しくも私が生まれた年にあたります。 以後、何度かの組織改組を経て、2004 年より独立行政法人国立病院機構東尾張病院として現在に至ります。

 

「政策医療」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか。 当院は独立行政法人国立病院機構という組織の性質上、一般の精神科医療機関では取り組みづらい公益性の高い分野に注目した運用をしてきました。 具体的には、精神科救急、司法精神鑑定・司法が関わった患者さんの入院治療、結核やCOVID-19などの感染症と精神症状の両者を持つ方の入院治療、大規模災害における医療支援、児童相談所と連携しての活動、難治性統合失調症を持つ方に対するクロザピン治療などに取り組んできました。

 

しかしながら当院は現在、様々な理由から著しい勤務医不足の状況にあり、新患の方の受け入れ制限や一部の病棟の閉鎖など、運用の縮小を行っています。 当面の間は、前述の「政策医療」中心に病院の機能を絞り込まざるを得ません。 病院をご利用くださる皆様、地域の医療機関や行政機関の皆様には、これまでもご迷惑をおかけしてきておりますが、何卒ご理解のうえご容赦くださいますようお願い申し上げます。

 

新任である私のミッションは、内部業務の効率化や新規事業への取り組みなどを通じて、病院を利用される方々や職員からみた魅力を底上げし、時代にマッチした高度な精神医療を十分な質と量をもってご提供できるようになることであると考えております。 何年かの後にこのご挨拶を、よりポジティブなご報告に書き換えられるよう目指して参ります。

 
2023年4月 田中 聡

理念

病院の理念

患者様の立場に立ち、基本的人権を守り、より安全な医療を提供します。

看護部の理念

病む人の立場に立ち、基本的人権を守り、個別性のある看護を提供します。
専門職業人として、自ら行った看護に責任を持ちます。

看護部の目標

  1. 笑顔で優しく接します。
  2. ゆとりを持って接します。
  3. 安全な環境を提供します。
  4. 地域への協力を惜しみません。
  5. 専門職として自己の研鑽を積みます。

東尾張病院の概要

所在地

愛知県名古屋市守山区大森北二丁目1301番地 〔TEL (052)798ー9711〕

環境

名古屋市北東部に位置し、北部は名古屋市のベッドタウン春日井市、東部は陶都として有名な瀬戸市や尾張旭市と隣接した温暖な丘陵地帯で、空気清澄な療養に適した環境にあります。

施設規模

病床数   精神病床 233床
敷地面積 115,990m²
建物     建面積 10,714m²、 床面積 16,598m²

標榜診療科

精神科、児童精神科、内科、歯科
※内科・歯科は入院中の患者さんのみです。
※児童精神科は現在休診中です。

基本方針

愛知県内唯一の国立病院機構精神医療機関として、地域の精神医療の基幹となり、精神保健福祉法及び医療観察法の理念に沿って、精神障害者の人間性や人権を尊重した開放的な高度精神医療を推進し、政策医療の実践及び精神医療の先導的役割を果たしていきたいと考えています。

診療機能(特色)

当院の診療機能(特色)は、次のとおりです。

1.精神科救急及び一般精神科診療における対応の難しい重症患者の治療に積極的に取り組んでいます。

(短期集中医療)
精神科二・三次救急(緊急措置、応急入院指定病院)
精神科(統合失調症・うつ病など)、精神病の急性増悪、急性心因性精神障害、アルコール症及び急性薬物中毒の治療

(中長期的医療)
重症な措置患者を含む一般診療では対応の困難な重症患者の治療

(司法精神医療)
心神喪失者等医療観察法に基づく指定入院医療機関としての専門的な医療
 

2.精神科リハビリテーションの充実に取り組んでいます。

精神障害者の自立と社会経済活動への参加促進、並びに在院日数の短縮を目指した、真に有効なリハビリテーション技術の開発と幅広い施行

 

3.外来・在宅医療の充実に取り組んでいます。

デイケア、訪問看護等と組み合わせて、できる限り広範な社会的自立を援助するような外来診療の実践

 

4.訪問看護に取り組んでいます。

精神に障がいや病気を抱えて地域で生活している方が家庭や地域社会で安心して生活できる、社会復帰後の在宅支援のため、訪問看護ステーション「まめなし」を併設

沿革

                                       
昭和21年10月 日本医療団志段味荘100床として発足
昭和22年 4月 厚生省に移管し、国立療養所大府荘分院として発足
昭和25年 4月 国立療養所志段味荘として独立・発足
昭和39年 9月 結核270床に増床
昭和44年 9月 結核患者の減少に伴い、精神療養所200床に転換
昭和49年 4月 国立療養所東尾張病院と改称
平成16年 4月 独立行政法人国立病院機構東尾張病院として発足
平成17年12月 医療観察法病棟15床(暫定)の運用開始
平成18年 4月 医療観察法病棟を24床に増床
  〃  10月 医療観察法病棟33床の本格運用を開始
平成24年 7月 児童・思春期専門治療病床(12床をユニット化)の運用開始
平成25年11月 児童・思春期専門治療病床を14床に増床
令和 2年 3月 第5病棟休床、結核ユニット休床
令和 2年 4月 訪問看護ステーションまめなし開設
令和 6年 1月 児童・思春期ユニットを休床
令和 6年 9月 第6病棟特別室2床運用開始
  (現在に至る)

施設基準

1.入院基本料

  • 精神病棟入院基本料〔15対1〕

2.入院基本料等加算

  • 救急医療管理加算
  • 看護配置加算
  • 看護補助加算1〔一般 50対1〕
  • 療養環境加算
  • 精神科応急入院施設管理加算
  • 精神病棟入院時医学管理加算
  • 精神科地域移行実施加算
  • 精神科身体合併症管理加算
  • 医療安全対策加算1
  • 感染防止対策加算2
  • 患者サポート体制充実加算
  • 救急搬送患者地域連携受入加算
  • 精神科救急搬送患者地域連携紹介加算
  • 後発医薬品使用体制加算2

3.特定入院料

  • 精神科急性期治療病棟入院料1
  • 精神科急性期医師配置加算2ロ
  • 児童・思春期精神科入院医療管理科

4.医学管理料

  • 夜間休日救急搬送医学管理料
  • 薬剤管理指導料

5.検体検査判断料

  • 検体検査管理加算Ⅰ
  • 検体検査管理加算Ⅱ

6.画像診断

  • CT撮影(4列以上16列未満マルチスライス)

7.精神科専門療法料

  • 精神科作業療法
  • 精神科ショート・ケア(大規模)
  • 精神科デイ・ケア(大規模)
  • 医療保護入院等診療科
  • 治療抵抗性統合失調症治療指導管理料

指定医療

精神保健福祉法、医療観察法、結核予防法、生活保護法、戦傷病者特別援護法、原爆医療法、労働者災害補償保険法

学会認定

  • 日本精神神経学会専門医研修施設
  • 日本静脈経腸栄養学会NST稼働施設

バリアフリー情報